ポスターアーカイブ

2009年4月「ミュージカル特集1」

The Wizard of Oz(オズの魔法使)

ジュディ・ガーランドが、「赤い靴」と「虹の彼方に」によって、ゲイ・アイコンとなった記念碑的作品です。また、ゲイのことを、"Friend of Dorothy"と言うのもこの映画でジュディが演じたドロシーから取られたものというのも有名です。

映画は、虹の彼方により良い場所があると夢見るドロシーは、竜巻に襲われたあと、愛犬と共に魔法の国オズに運ばれ、そこでのあらゆる冒険によって、自分に一番大切なのは、叔父、叔母と一緒に暮らすわが家であることに気がつくまでを描いています。

それにしても、70年前に作られたとは思えない美しいカラー映像に加え、当然ながらまったくCGを使用していないセット、多くの登場人物の群舞など観どころが盛りだくさん。何度観ても飽きない作品となっています。監督のヴィクター・フレミングは、(途中交代要員として務めたとは言え)同じ年に「風と共に去りぬ」を撮ったというのも、本当に凄い!

ちなみに邦題「オズの魔法使」は、「魔法使い」という送り仮名をつけないでの公開だったようで、DVDリリースも当時のままのようです。

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Easter Parade(イースター・パレード)

「オズ〜」から約10年後、すっかりトップスターとなったジュディ・ガーランドが(とは言っても、この映画出演の頃にはすっかり薬物依存になっていたらしいけれど)、ジーン・ケリーのピンチヒッターで復活したフレッド・アステアと初競演した作品です。

パートナーに逃げられたダンサーのドンが、彼女を見返すために素人同然の踊り子ハンナを、翌年の復活祭までに一流ダンサーに仕上げるという物語。

"Drum Crazy"でのアステアのダンス、二人が浮浪者の格好で踊る"A Couple of Swells"など素晴らしい楽曲に彩られ、観終わったあと心から幸せな気持ちになれる一作となっています。

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Singin' in the Rain(雨に唄えば)

優雅なダンスで魅了してくれるアステアとは対極にあり、スポーツマンらしい体格とハンサムなルックスでダイナミックなダンスを披露するジーン・ケリーが最も油に乗っていた時代に作られた代表作です。歴代のミュージカル映画の中でも、あらゆるファン投票、映画評論家などのベストワンに輝くのが本作。

物語は、サイレント映画から、時代はトーキー(音の出る映画)に移り、大女優で性格が悪いリナの悪声をカバーするために雇われた駆け出し女優キャシーが、最終的にリナが惚れていたドンと恋仲になり、世の中に出るまでを描いています。

子供の頃に、TVで雨の中で踊り歌うジーン・ケリーを観た時の感動と興奮は忘れられません。ちなみにその後、舞台化されたミュージカルは酷かったなあ・・・。

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The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)

僕を映画の虜にしてしまった記念碑的作品(笑)。御存知、ロジャース&ハマースタイン作詞作曲の舞台ミュージカルの映画化で、世界的に大ヒットしました。

歌の好きな修道女マリアが、妻に先立たれ、7人の子供を持つ頑固なトラップ家の家庭教師に任命され、その後、トラップ氏と結婚し、ナチス・ドイツから山を越えて、スイスに亡命するまでを描いた作品。

スタンダードともなっている名曲の数々。「ドレミの歌」のシーンは、何度観ても、ドキドキさせられます。それにしても、この映画は僕の周りもみんな大好き。何故、これほどまでにゲイのバイブル的存在になっているのでしょう。ジュリー・アンドリュースは、ジュディや、バーブラ、ベット・ミドラーのように ゲイ・アイコンでもないと思うし・・・。謎です。

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Sweet Charity(スイート・チャリティ)

ジュディ・ガーランドが、「赤い靴」と「虹の彼方に」によって、ゲイ・アイコンとなった記念碑的作品です。また、ゲイのことを、"Friend of Dorothy"と言うのもこの映画でジュディが演じたドロシーから取られたものというのも有名です。

映画は、虹の彼方により良い場所があると夢見るドロシーは、竜巻に襲われたあと、愛犬と共に魔法の国オズに運ばれ、そこでのあらゆる冒険によって、自分に一番大切なのは、叔父、叔母と一緒に暮らすわが家であることに気がつくまでを描いています。

それにしても、70年前に作られたとは思えない美しいカラー映像に加え、当然ながらまったくCGを使用していないセット、多くの登場人物の群舞など観どころが盛りだくさん。何度観ても飽きない作品となっています。監督のヴィクター・フレミングは、(途中交代要員として務めたとは言え)同じ年に「風と共に去りぬ」を撮ったというのも、本当に凄い!

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The Boy Friend(ボーイフレンド)

60年代後半、世界を驚かせたモデルのツィッギー主演、その後ブロードウェイでビッグになったトミー・チューン姉さん(笑)そして、当人はゲイではないけれど、ゲイを主人公にした映画が多いと言われるケン・ラッセル監督作品です。

イギリスの港町で、ミュージカル「ボーイフレンド」の開幕直前に大怪我で出演不可能となった女優の代わりに舞台に立つことになった舞台監督助手ポリーだが、舞台と現実の恋がシンクロしながら、舞台裏でのドタバタを描いています。

バスビー・バークレイ風の群舞や、色彩の使いかた、全編アールデコの衣装が次々と出てくるあたりはため息が出ます。何故、DVD発売されないか、不思議です。

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Little Shop of Horrors(リトル・ショップ・オブ・ホラーズ)

もともと60年にジャック・ニコルソン主演で作られたカルトムービーをオフ・ブロードウェイの舞台化し、それを改めて映画化したのがこれ。

花屋の店員シーモアは、偶然、手に入れたのは血が大好きな植物。彼はこれに憧れの彼女の名前をもじったオードリー2と名づけて育てるが、その植物は人食いとなり、大騒動を巻き起こします。

その後、「美女と野獣」などで大ヒット・メーカーとなるアラン・メンケンの楽曲が、どれも素晴らしい。 "Suddenly Seamore"には、泣けます!!ドラマを盛り立てる3人の黒人シンガーのごきげんなナンバーや、サディスティックな歯医者を演じるスティーブ・マーティンも最高でした。

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Chicago(シカゴ)

「スウィート・チャリティ」の監督、ボブ・フォッシーが、1975年に舞台化し、 96年にリバイバルした舞台は10年を越えるロングランヒット。その映画化で、第75回のアカデミー作品賞に輝きました。

20年代のシカゴを舞台にして、スターを夢見ながら、刑務所へ収容される二人の女性、ヴェルマとロキシーの闘いと、スターダムへ上りつめるようすをゴージャスに描き出しています。

舞台では素晴らしかったボブ・フォッシーの振り付けを映画では存分に観ることが出来ないのが残念ですが、レニー・ゼウィルガー、キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、リチャード・ギアという豪華キャストで、テンポある編集で飽きさせることなく見せてくれています。ちなみに、脚本のビル・コンドン(ゲイ!!)は、 その後、「ドリーム・ガールズ」を監督しました。

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